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1.バイオメカニクスとは?  
     
  バイオメカニクスをあえて訳すなら生体力学や生物工学であるが、通常は訳さずそのまま使います。
バイオメカニクスはスポーツや運動の動きやそこに働く力を分析し、生理学的要因と合わせて運動のしくみを明らかにします。バイオメカニクスが主として身体の外側からアプローチするのに対して、 生理学は身体の内側からアプローチします。
 
     
2.世界トラック選手権の分析  
     
 
1) スプリント
    <図1>200mタイムトライアル(200mTT)の速度変化(淵本作成)
   
    図1は200mタイムトライアルにおける速度変化で、4名の外国選手と2名の日本選手を比較しています。横軸は距離で、0がスタート、200がゴールです。外国の一流選手も日本選手もほぼ最高速度でスタートし、速度が徐々に低下してゴールしています。フィドラー選手と日本選手を比較すると、タイム差は約0.6秒で、速度はずっと約1m/秒の差がついています。この速度差は1秒毎に1mずつ差が開いていくもので、ゴール地点では約12mの差がついています。このデータから分かることは、日本選手のタイムが外国選手より悪かった原因がスタート地点における速度の差である、ということです。したがって、日本選手における今後の目標の一つは、トップスピードを約1m/秒高めることです。これは簡単なことではなく、筋力やパワーを今よりも1ランクアップさせなければなりません。これまで行われてきたトレーニング内容を根本的に見直す必要があるかも知れません。タイムトライアルの記録は、スプリント競技における「体力」の一つとみることができます。図2のように、タイムトライアルで成績の良い選手は、スプリントで上位を占めることになります。
     
   
<図2>200mTTタイムとスプリント成績の関係(淵本作成)

図2はスプリントの上位12名(左から1位、2位で右端が12位)について200mタイムトライアル(200mTT)の記録を示したものです。スプリントの順位と200mTTの記録は深い関係にあり、200mTTの上位3名はスプリントの1〜3位であり、200mTTの10〜12位はスプリントの9〜12位です。したがって、日本がスプリントでメダルを獲得するには200mTTで上位に入る必要があるということです。
     
  2) チームスプリント(旧オリンピックスプリント)
   
<図3>チームスプリントの記録と順位(淵本作成)

図3はチームスプリントにおける各国のベストタイムを示しています。優勝したフランスのタイムは群を抜いているのが分かります。日本は7番目の記録でした。日本がメダルを獲得するには0.5秒以上記録を縮める必要があります
     
 
       
   
       
 
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